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問屋の仕事場から

商品、産地のこと

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    2017.10.20
    紬に最適な琉球びんがた
    琉球紅型はその鮮烈な色使いで見る人の視線を釘付にします。独特の柄の中に鮮やかな色を落とし込んでいくわけですが、色自体は派手ながらもその組み合わせの妙で全体が上品に見えます。そしてその立体感は単なる型絵染とは違う躍動感があります。
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    2017.10.18
    小千谷紬の無地着尺
    小千谷紬といえば紬糸のざっくりとした風合いと緯総絣が特徴です。多彩な柄展開が人気ですが、経緯糸ともに真綿の手つむぎ糸を使った風合いは無地の着尺としても活躍してくれます。廣田紬では白生地や淡く染めた色無地着尺として小千谷紬を誂えています。
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    2017.10.16
    お洒落お召の本塩沢
    伝統的工芸品に指定されている「本塩沢」、同じ産地の塩沢紬とは糸質が異なる完全な別物ですが単に「塩沢」と呼ばれることが多いので混同してしまいます。本塩沢は緯糸に強撚糸を使い、さらりとしたシボを演出したお召織物です。
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    2017.10.03
    絵羽模様の本場大島紬  
    大島紬は柄自体はとても精緻なものですがワンパターンの繰り返しが続き、小紋のような柄になります。訪問着のように前後身頃と袖の柄を組み合せて大柄の模様を作り出すことはできませんでした。
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    2017.09.28
    煌めく置賜の手綾織
    紬が嗜好品として世の中に広まると、綾織などの新しい表現で付加価値を見出すようになりました。代表的なのが黄八丈で、シンプルな柄、限られた色の制約が有るにも関わらず綾織を駆使した織表現で人々を魅了しています。山形産地でも様々な商品が綾織で作られており、黄八丈の半値以下という魅力的なプライスになっています。今回はその山形産地の手綾織を綾織の特徴と共に紹介していきます。
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    2017.09.27
    サラリとした風合いの結城縮
    無撚糸の手紬糸を使うことでふわっとした真綿をそのまま纏うかのような本場結城紬、軽くて暖かい最高の風合いは紬の王様として人々の憧れになっています。結城紬の中でも緯糸に強撚糸を使用したものを結城縮といいます。縮結城、結城紬縮織などともいわれ、紬好きの方なら一度は耳にしたことがあると思います。今回はその結城縮についての解説です。
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    2017.09.25
    大島紬の試織 生糸以外で織ってみる
    大島紬は紬と名のりながら紬糸を使わず、甘撚りの生糸を使います。生糸由来のつるっとした手触り、光沢は他の紬にはない特徴で、さらに染、織に工夫を凝らした多彩なバリエーション展開で今の不動のポジションを確立しました。しかしそれらはすべて生糸を使ったものです。廣田紬では糸の種類を変えることで大島紬の新しい可能性を模索しています。
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    2017.09.22
    大島紬の柄 繰り返しパターン考察(上級編)
    2回にわたって大島紬の柄が一つのデザインの繰り返しであり、そのパターンが巧妙に配置されていることを説明しました。上級編では最後に残った商品の解説、あっと驚く廣田紬独自のアイデアを公開します。
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    2017.09.21
    大島紬の柄 繰り返しパターン考察(中級編)
    前編では大島紬の繰り返しパターンがどのように繰り返されているか解説しました。柄がワンパターンの繰り返しだと面白みに欠けますが、パターンの間隔を長くとると、絣づくりが大変になりコストUPにつながります。そこで柄の配列をうまく組み合わせることで複雑な柄に見せる工夫が行われています。中級編ではそのパターンを紐解いていきます。
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    2017.09.21
    大島紬の柄 繰り返しパターン考察(初級編)
    多彩な柄が魅力的な大島紬、古典模様だけではなく様々なデザインが試されています。これだけ精緻な柄をうまく作れるのは「締機」という大島紬独自の絣作りの手法にあります。一度に大量に絣作りをすることから量産効果が発揮できる一方、柄がワンパターンの繰り返しになってしまいます。今回はこの繰り返し柄について考えてみます。
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