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問屋の仕事場から

2018.03.26
希少な大島紬の角帯

くろい不思議な帯

大島紬といえば誰もが精緻な絣柄の着物を思い浮かべると思います。生糸で織られた独特の風合いは他の紬と一線を画す大きな特徴です。おしゃれ着物の一つとして揺るぎないポジションを確立したためか、他の産地紬とは異なり帯への応用はされてきませんでした。そんな大島紬の貴重な帯を試し織してみました。

 

写真は泥染の角帯(奄美大島製)、大島紬と同じく、生糸を使い織り上げられています。表面の風合いは大島紬独特のつるっとしたものです。帯としての耐久性を満たすため専用の太い糸で織られており、しっかりとしたコシがあります。

貝の字に結んだ帯

 

帯は伝統的工芸品としての本場大島紬の条件を満たさない為、証紙や伝統マークはつきません。しかし大島紬らしく緯絣が入っており、泥染の渋みとあいまって一目でそれとわかるものです。

 

丁寧に手織りされた大島紬の角帯は大変な手間がかかっています。織帯は自動織機で織られたライバルがひしめき、大島紬の帯はとても商業ベースに乗るものではあるません。しかしせっかくの素晴らしい大島紬ですから帯への応用があってもよいはずです。

現在は試織レベルの商品展開にとどまっていますが、反響次第では定番化して少しでも産地の活性化につながればと思います。

 

廣田紬では全国の織物を扱う柔軟な発想で、産地だけでは成しえないユニークなモノづくりにつなげています。

 

明るい大島の帯

明るい色のタイプも、半巾帯にしてもよい。