暑い夏をのりきるため考え出された近江ちぢみ、小千谷ちぢみと同…
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問屋の仕事場から
- 2018.02.02
- 二種類の天然繊維の良いとこ取り 近江ちぢみ綿麻
ヒンヤリとした清涼感を持つ麻ですが、その強いシャリ感が苦手という方もいらっしゃいます。そこで綿を混紡することで綿の肌触りの良さを引き出したのが綿麻の近江ちぢみです。
滋賀県は日本有数の麻織物の産地であり、近江ちぢみは麻100%の織物と思われがちです。しかし実は小千谷縮のような麻の混率の決まりはありません。そのかわり滋賀県内で加工される独自の「縮」加工技術を使うことと決められています。極端な話ポリエステル×綿という組み合わせでも「縮」加工をされていればよく、実際に寝具などではそのような商品展開がされていますし、それだけこの縮加工が特別で付加価値のあるものだということです。
今回紹介の綿麻生地は綿と麻を50%づつ使ったものです。麻は混紡してもその特性を失いにくいという特徴があり、肌の熱をいち早く熱を奪い汗を発散してくれます。麻100%の商品と比較すると綿の優しい風合いがわかりますが、しっかりと麻のシャリ感を残しています。
さらに麻100%の商品と比べて低価格に抑えられていて、近江ちぢみの良さを着物として一番リーズナブルに楽しめるものです。デザインは洋装からも取り入れ、古典にはなかった色調を取り入れています。価格に倣ってよりカジュアル感をだしています。
縞や格子、横段の商品展開ですが 以下、ざっと紹介していきます。
以上、麻のシャリ感が苦手という人や、楽しい色使いの夏着物をお求めの方にお勧めしたいリーズナブルな綿麻近江ちぢみの紹介でした。