下井紬は着尺だけではなく帯の展開もございます。織の密度を荒く…
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問屋の仕事場から
- 2019.06.13
- 下井紬の真綿九寸帯
糸作りから行われるバリエーション豊かな下井紬、別項では夏帯の紹介をしましたが今回はフワッと軽い真綿帯の紹介です。
織りあがってきたのは真綿の九寸名古屋帯、良質の真綿の風合いが伝わってきます。実際に手に取ってみるとそれなりに地厚な割には重量が軽いので驚かされます。
![白と赤の織帯](https://hirotatsumugi.jp/wp/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0013.jpg)
所々に緯絣糸が見え隠れするのがよいアクセントになっている。
浮き織や刺繍などが入らない完全な平織のみでデザインされた帯ですが、それらに勝る立体感があるのは不思議なものです。糸の太細とクズシ織の絶妙な配列によって秀逸なデザインが完成しています。
![赤と白の織り生地](https://hirotatsumugi.jp/wp/wp-content/uploads/2019/12/IMG_00111.jpg)
草木染(カテキュー)によるエンジ色は生成の糸と程よいコントラストを生む。
真綿紬の帯でありながらどこか上品さを纏う下井紬の真綿帯、手に取ってみると作りこみの良さがすぐに伝わってくることでしょう。
![](https://hirotatsumugi.jp/wp/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0017-2.jpg)
染料にログウッドが使われた少し青みがかったモノクロVer
![](https://hirotatsumugi.jp/wp/wp-content/uploads/2019/12/IMG_02201.jpg)
市松クズシのデザイン
![](https://hirotatsumugi.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_0117.jpg)
染料にススキが使われた優しい色合い
![](https://hirotatsumugi.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_01181.jpg)
平織ながらクズシ織のかわいいパターン