糸作りから行われるバリエーション豊かな下井紬、別項では夏帯の…
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問屋の仕事場から
- 2017.08.08
- 下井紬の夏帯
下井紬は着尺だけではなく帯の展開もございます。織の密度を荒くして透け感を演出、紬糸のザックリとした質感も際立つ夏帯の紹介です。
織の帯は縞、格子柄が基本となりますがその配置、配色によってここまで遊べるのかというくらいの様々な表情を見せてくれます。また様々な織技法でバリエーション豊かな生地感を演出してくれるのも下井紬の魅力です。
多種多様な下井紬の夏帯、ざっと紹介していきます。
組織織、浮織で模様を出していくのが下井紬の帯で、染め帯には出すことのできない美しさがあります。シンプルな模様ですが、たくさんの綜絖を駆使して複雑な技法で織られています。
以下は過去の見本帳から。
単純な縞格子の組合せだけではなく、琉球モノの帯に見られる浮花織のような文様も出すことができます。淡く軽やかな色彩の組合せが多いですが、多色使いの粋な商品もあります。
見本を参考に別誂えしていただくことも可能ですのでご相談ください。