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問屋の仕事場から

2018.01.19
男物の純草木染紬

黒い紬2反

日本有数の豪雪地帯である魚沼地域で作られる松本夫妻の純草木染紬、染織技法にこだわるあまりごく少数の生産に限られてしまいます。その素晴らしい風合いは紬好きの玄人に愛されてきましたが、男物の展開はありませんでした。今回初めて男物にも使える(巾1尺5分以上)商品が織りあがってきました。

縞と格子が一反づつ、いずれも地元で松本さん自らが採集した植物染料が使われています。木附子(木五倍子)、榛ノ木、姫夜叉五倍子の3種類が使われ、黒色、褐色系の染料が抽出されます。

3種類の材料が書いてある証紙

緯糸には紬糸、経糸は三子撚りの生糸が使われています。松本さん自身が藁灰(なんと自分の水田から採集)で精練し、やさしくふわっとした素晴らしい糸質に仕上がっています。

フワッとした黒い紬糸

染め上げられた糸は堅牢度を確保するため、場合によっては一年以上もねかされる。

高機を使って丁寧に織り上げられた松本夫妻の純草木染紬、初めて紬にふれる人でもこれが素晴らしい布であると感動を覚えるほどです。

紬のお手本のような仕上がり。

生産数が限られる希少な魚沼の純草木染紬、その中でもさらに珍しい男物。本当に良い紬が欲しいと生地にこだわる方に着ていただきたい逸品です。

 

格子