最高級の夏のオシャレ絹織物である夏大島、モノトーンが主になる…
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問屋の仕事場から
- 2024.03.05
- 益田さんの創作センスが光る夏大島
恵大島に在籍中に様々なエポックメイキングな発明をされた益田勇吉さん、以前にも「引き継がれた白恵泥、益田勇吉氏の創作大島」にて商品紹介をしましたが、今回は美しい夏大島が織りあがってきました。
緯絣のみを使って織られたいわゆる「ヨコソ」タイプですが、デザインの美しさは複雑な経緯絣以上のものです。他の絣織物には真似ができない細かな絣の連続は蒔絵のような美しさを醸し出します。
さらに横段のスタイルはこれまでの絵羽タイプの商品にもありましたが、柄がしっかりと繰り返しになっていて合わせた際に違和感のないようにキレイにパターン化されています。従来の残糸を使ったタイプではなく、しっかりと計算されて織り込まれているのがわかります。
夏大島としたのは、少し透け感を持たせているからでしょうか。実際はシャリ感の強いもの、風通しが抜群の生地ではなく単衣向きのものです。
涼しげな寒色系のカラーは暑さを和らげてくれることでしょう。
あえて本場大島紬協同組合の検査を受けず、「ゆたさ」ブランドの証紙が貼られているのは自信の表れです。
進化し続ける益田さんの大島紬、夏大島バージョンも是非手にとって見てください。