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問屋の仕事場から

2021.07.20
避けては通れない着物の陳列ヤケ 後編(格安でLED導入)

避けては通れない着物の陳列ヤケですが、紫外線を発生させないLED照明を使うことで軽減されることができます。

陳列ヤケの最も有効な防止策、それは商品を光に晒さずできるだけ暗所に保管するというの古来からの手法でした。しかし文明の利器を使えば、陳列せざるを得ないシーンでも紫外線を回避することができます。

 

廣田紬では全ての照明をLED化済、紫外線フリーな会場へ

LEDは紫外線を発しませんので、陳列ヤケを軽減することができます。従来型の蛍光灯よりも明るく、省電力、長寿命となれば使わない手はありません。発展途上だったLEDの性能、価格も落ち着いてきて、新造される建造物に従来型の電灯が使われるケースもなくなりました。単体の価格が高いというデメリットもランニングコストで見れば、数年で完全に切り替えることができるのです。

廣田紬では展示会場含めて、全館の蛍光灯がフルLED化されています。

照明器具と一体型のLEDバー、従来蛍光灯が2本収まっていたのが1灯でより明るく。

導入しているのはパナソニック製のLEDベースライトのiDシリーズ、長く使うものですので得体の知れない海外メーカー品とは別格の信頼性があります。既存の照明器具とサイズがコンパチ(互換性)の寸法設計ですので、キレイに収まってくれます。

展示会場の既存照明の箇所に埋め込まれたLEDベースライト。

更にLEDバーだけでも従来の蛍光灯と簡単な電気工事だけで取り替えることができます。

座敷の蛍光灯もLEDバーに交換、こちらは従来の照明器具を流用している。

LEDに交換後は驚くほど会場が明るくなり、スポットライトが不要になるほどの効果を実感できます。

明るくなったのに加え、2灯あたり90W → LED1灯で45W 電気代が半額になります。全館で100本近い蛍光灯を交換しましたので、毎月の電気代が目に見えて減っているのがわかります。

今のままでも問題ない、電気代もたかがしれている、とそのまま従来型をズルズルと使い続けてしまいまう、、、そういった考えは捨て去って一灯でも切り替えてみてください。従来型の蛍光灯の部屋で作業ができなくなるくらい明るくなり、様々な生産性が確実に向上します。

紫外線フリー、明るい、スタイリッシュ、電気代がやすくなる、有り余るメリットのあるLED、問題なのは既設の蛍光灯をLEDに交換する費用がそれなりに高額で躊躇してしまうことです。

 

格安でLED電灯を導入するには

誰にでもすぐできるのが豆球タイプの白熱灯をLEDに交換することです。特別な電気工事も不要で、LEDタイプの電球を買ってきて従来の機器に球を付け替えるだけ。

LEDスポット球、従来の照明装置の球を入れ替えるだけで導入できる。

問題となってくるのは蛍光灯です。従来の照明装置をLED電灯に付け替えるタイプは安定器の電気工事が必要となり、一般の人にはハードルが高いのです。

※工事不要のLEDも販売されていますが、安定器自体に電力を使うことから中途半端なものになりますので、やめておいたほうが無難です。

既存設備からライトだけLEDに交換した例。

既存設備をLEDに交換する際に節電コンサル的な商社に頼むと、様々な中抜きが行われ、最終的な見積額が結構な金額になってしまいます。しかしある裏技を使うことで、場合によっては半額以下でLED化が可能となります。

それは自分でLED照明装置を調達して、電気工事士さんに取付だけをお願いするということです。

熟達(全員70オーバー)の電気工事士さんによる取付工事。

LEDバーはどこで調達しても中身が同じですので、アマゾンや楽天から最安値を選んで購入することができます。メーカー小売希望価格ともなると最安値の数倍という恐ろしい価格設定がされて、施工業者経由で購入するよりネットで調達してしまった方が圧倒的に安く済むのです。

例えば今回導入したベースライトの一つ、XLX450NENT LE9という型番

メーカー小売希望価格が26,180円となっています。

こちらが、楽天市場だと6000円台で見つかります。

 

一部は法人向けしか対応していませんが、個人でも対応してくれるお店もあり、アマゾンでも多数のアイテムを扱っています。

※展示会場に導入した下面解放タイプ

 

電気工事士さんに取り付けのみをお願いした場合の代金相場は一つ3000円程度ですので、場合によっては1灯あたり1万円で収まってしまいます。

機材は自己調達して、取り付けのみをプロにお任せするという裏技、機器の選定は少し面倒かも知れませんが大変大きなコストダウンになります。一度試してみてはいかがでしょうか。

紫外線を大幅にカットするLED照明、商品を労りたい場合は是非とも早期の切り替えをお勧めします。

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