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問屋の仕事場から

2020.04.07
夏のマスク生地に最適なアイスコットン

酷暑とも言える日本の夏、マスクをつけて出歩くのは大変辛いものです。そんなとき天然繊維のアイスコットンのガーゼ生地ならば心地よい肌触りで涼感をもたらしてくれます。

※5月8日追記 一般消費者の方でも10センチ単位からお求めいただけるアイスコットン生地のECサイト(通信販売)をオープンしました。

※5月26日追記 アイスコットン着物生地を使ったマスクの販売もスタートしました。

コロナウイルスの蔓延で全世界的にマスク不足が叫ばれる中、個人単位で布マスクを自作する動きも出ています。これまで布のマスクの効果は限定的とされていましたが、無症状の人が他の人に高濃度のウイルスを含んだ飛沫を飛ばすことを防ぐ「思いやりマスク」としてついにCDC(アメリカ疾病管理予防センター)も推奨し始めました。バンダナやスカーフでもフェイスカバーとしてとにかく「布で顔を覆う」ことが重要とされています。

効果を否定していたが一転、布マスクを推奨するCDC

ウイルスから本気で身を守ろうとするとN95規格の物々しいマスクをしないと効果がないのは事実で、一般の人がこれを入手して正しく着用し続けるのは困難です。布マスクも一般的な不織布のマスクも効果はどの程度か定かではありませんが、エチケットとして常に何かで口を覆う必要に迫られているのです。

呼吸器へウイルス侵入を阻止するN95規格のマスク、見るからに息苦しい。

日本でも電機メーカーなど異業種がマスクの生産に乗り出していますが、不織布の高機能マスクは医療機関や福祉施設などに優先的に配布される見込みです。通常の不織布のマスクも一時期の転売による暴騰は落ち着いたようですが、現在でも一般の人が手にするのに躊躇してしまう価格設定がされています。ドラッグストアの店頭に並んでもすぐに売り切れてしまい、前のような価格で、いつでも、誰でも購入できるものではなくなってしまいました。

 

コロナ禍で株価が高騰したメーカーのマスク。高機能マスクは入手困難。

一方、布マスクは洗って使えて経済的、小学生でも作ることのできるもので、政府も布製マスクを5000万世帯に配布すると発表しています。

使い捨てでないこのスタイルはエシカルファッションとも言え、今年のファッショントレンドはマスク、欧州のラグジュアリーメーカーも作り始めるなど、猫も杓子もマスク、マスク、マスク、、、、和装のメッカとも言える京都、室町でも和柄シリーズなどを作るなどの動きが出ています。

いち早くマスクの生産に乗り出したクリスチャンディオール。 インスタグラムより

以前はつけている人を見るとギョッとした黒い色のマスクや、派手な柄物のマスクも市民権を得ています。もはやマスクは衛生具ではなくファッションと化しているのです。誰でも簡単に作ることができる布マスク、手芸屋さんには可愛い生地を求めてたくさんの注文があるそうです。

普遍的で簡単な構造の布マスクですが、人類始まって以来のクローズアップ、仕事がなくなった様々な業種がマスクの研究開発に乗り出し、斬新なデザインのものが生まれることでしょう。

 

夏でもマスクは外せない。自然素材のアイスコットンマスク。

じきにマスクは行き渡り、品薄状態は解決されるかもしれません。しかし酷暑とも言える夏がもうすぐそこに来ています。夏までに状況が収束していることは考えにくく、従来のマスクをし続けるには大変辛いものがあります。不織布や分厚いガーゼ生地、マスクで口元が蒸れ、かぶれてしまうこともあります。

今や25度超え(夏日)は年間150日ほど、一年の40%以上は汗とは無縁でいられないのです。しかしこの状況下では暑いからといって簡単に外して良いものではなく、マスク未着用だと冷たい目で見られてしまうシーンもあることでしょう。

今までわざわざ暑い夏にマスクをするといったことはレアケースでしたが、今後は生地に工夫が必要になってきます。

夏のマスク生地に求められるキーワードは「冷感素材」「心地よい肌触り」「メンテナンス性」。通気性に優れ、涼しいマスクがあれば夏を乗り切ることができます。そんな都合の良い、夏用マスクのオススメ生地はないものでしょうか。

廣田紬で取りあつかうアイスコットン生地はまさにそれに適したガーゼ素材、夏用マスク生地のベストな選択肢と言えます。

アイスコットン襦袢の反物、認証された商品にのみ専用タグが付与される。

夏の着物や襦袢用の生地として展開しているアイスコットン襦袢、緯糸にアイスコットン糸(綿)を100%、経糸には綿麻混紡糸を使い、接触冷感機能をもつ自然素材100%の生地です。従来の接触冷感素材はポリエステルなどの化学繊維、薬剤などを使用することで接触冷感を実現していました。しかしアイスコットンは天然繊維である綿を特殊紡績することによって冷感を得ることを実現しています。

某量販店の接触冷感敷パット、化学繊維100%で作られている。

現在様々な機能性を持った素材が効果をうたっていますが、やはり綿素材の安心感、安定性には代えられません。化学繊維が苦手な方はもちろん、綿の優しい肌触りは蒸れによる肌荒れを防いでくれます。アトピーやアレルギーを持つ方にとってはポリエステルなどの化学繊維は受け入れがたく、唯一の選択肢となるのではないでしょうか。

肌の熱を奪うさらりとしたアイスコットン、裏生地として理想的な素材。

実際に触れると生地が肌の熱を奪いヒンヤリしますし、綿由来のガーゼのような触り心地も特徴です。綿麻の生地は汗をよく吸い、発散します。自宅で簡単に洗うことのできるメンテナンス製の高さもうれしいポイントです。生地の特性から速乾性にも優れ、洗濯しても綿とは思えないほど乾きが早いものです。この麻が入っているのがミソで、様々なアイスコットン生地と比較して抜群のサラッと感を作り出しています。

ハンドメイドのアイスコットンマスク。通気性抜群で何もつけていないよう。

アイスコットンの生地はニット素材(編み物:おおきく伸び縮みする)が通常ですが、本商品はガーゼに適した織物、経糸と緯糸が一本づつ交差する平織です。高度な製織技術が必要で、開発には織元のただならぬ苦労がありました。

 

カラーバリエーションは衛生具として適した白色を含め、淡いパステルカラーの色展開。

スイス、スポエリー社の特殊紡績綿を使うアイスコットン襦袢生地。柔らかい色使いのカラバリ。

染色適性にも優れていて、様々な柄をのせることができます。流行りのデジタル擦染(インクジェット印刷)でも生地の特性が失われにくく、機能性を維持することができます。本来は肌に直接触れる裏生地として推奨したいのですが、もはやファッションアイテムとなったマスク、無地では飽き足りない方向けに可愛い柄をプリントするのもありかもしれません。

インクジェットプリントをした試作柄、印刷適性も良好。

そしてもっとも重要なのはこれが、すでに反物、生地の状態で存在するということです。夏炉冬扇、今から織物設計をして段取りを組んで製造していたのでは通常の流通、販売には間に合いません。

 

猫も杓子もマスクの今、綿を漂白した白生地である「晒」「ガーゼ」が不足しています。肌に直接触れるマスク素材として大変適した素材であるアイスコットン、夏にマスクをする苦しさの改善に少しでも役立てば幸いです。

 

呉服関係はもちろん、マスクメーカー様、手芸屋さん、学校関係者様、理想的な夏用マスク素材に、

お問い合わせいただきましたら、在庫、詳しい仕様等ご案内させていただきます。

 

※反物のサイズは長さ12.4m×幅0.4m、生地面積は約5㎡ございます。

※今回紹介の生地で製造されたマスクの防疫効果を保証するものではありません。

 

5月8日追記

ECサイト(通信販売)をオープンしました。

10センチ単位でご注文いただけますので、個人でマスクを自作したい一般消費者の方のご注文はこちらからお願いします。

※大変多くの受注をいただいており、発送作業が遅延しております。電話でのご注文は一切対応しておりませんので、ECサイトよりご注文をお願いします。

※お問い合わせは可能な限りメール、お問い合わせ欄からお願いします。

5月15日追記 

よくあるお問い合わせをQ&Aページでまとめました。

 

6月5日追記

レビューしてくださったT様に動画(YouTube)へのリンクの許可をいただきました。アイスコットン襦袢生地を裏面使いされた時のレビューとなりますので参考にしてください。

6月20日追記

廣田紬のマスクがNHKで取り上げられました。

マスク制作の様子。

 

パステルカラーのカラバリ、左からイエロー、グレー、パープル、ピンク、ベージュ、白、グリーン、ブルー。

 

まとまった数量が必要な業者様は別途お問い合わせページよりご連絡ください。卸価格、在庫状況などをお知らせいたします。各方面ほり想定を超える量の引き合いをいただき、現在大変品薄となっております。襦袢生地だけではなく、柄ありの着物生地についても沢山のバリエーションがございますのでご検討ください。

 

着物生地、市民権を得た柄マスクに。

さらなる透け感を演出した、縦筋の入った別バリエーションタイプ。

織りあがった後に襦袢用の小巾(40㎝)にカット。襦袢の幅は40センチですのでご注意ください。

元々は粗い生地だが、生地を二枚重ねれば目が詰まる。通気性は抜群。

サラッとしたガーゼ生地は唯一無二のもの。

アイスコットンの着物生地から作ったお子様向け(モデルは4才児)マスク。


廣田紬にご興味をお持ちくださった方はこちら
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