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問屋の仕事場から

2018.12.05
四条烏丸エリアの京町家貸会場(会場紹介編)

廣田紬の社屋は貸会場としても使われており、呉服関係の展示会はもちろん、和の空間を利用した文化催事や会議、撮影など様々なイベントに使用いただけます。今回は廣田紬の社屋の一部紹介を兼ねまして貸会場の紹介をいたします。

 

アクセス

当地は京都の中心である四条烏丸エリアに位置し、正確な所在地は京都市下京区東洞院通り仏光寺上る301番地となります。京都市内独特の住所の表し方になりますが、「東洞院通り」と「仏光寺通り」の交差点から北上するということです。市営地下鉄烏丸線、四条駅5番出入り口からほど近い場所に位置しています。条件が良ければJR京都駅から地下鉄で10分以内に到達することも可能です。

地下鉄5番出口から約120m、黒ラインは徒歩ルート、赤ラインは車で来社される場合のルート。

徒歩ですと5番出口から一分少々ですが、車の場合は東洞院通りが南行き一方通行のため周回する必要があります。台数は限られますが車庫、駐車スペースもございます。交差点角の郵便局を目印にしていただき、北側に隣接して位置しています。

交差点角の「東洞院仏光寺郵便局」北隣になります。

廣田紬の社屋は旧館と新館に大きく分かれています。明治期に建てられた旧館は様々な増改築を重ね、展示会場となる新館を併設した現在の状態に至っています。旧館は典型的な京町家、鰻の寝床と呼ばれる細長い造りになっていて、店の間から座敷をへて中庭、土蔵へと続きます。後に増築された新館は旧館に倣う意匠設計になっており、趣ある雰囲気を損なうことないよう外観をうまく調和させています。

社屋外観、外からは新旧館の区別がつかないように調和された意匠設計。

 

会場案内

メインとなる展示会場は二階、見取り図 ①~⑧を写真をみながら解説していきます。和を強く意識した空間に加え、紬問屋ならではのこだわりの趣向が施されています。

展示会場の見取り図。

正面入口の暖簾、写真は夏用(苧麻布)

ときどき季節に応じた草木、花が玄関を彩ります。

暖簾をくぐっていただき、店の間を横目に進んでいただくと正面玄関となります。

店の間の階段を上がると二階全体が展示場となっています。増築した新館とは回廊になっていて、ぐるっと一周してもらうことが可能になっています。

①旧館広間階段を上がっていただくと雰囲気ある格天井の広間(20畳)が広がります。

消灯した状態でも十分な明るさがあるのは先人の知恵。壁際にはピクチャーレールを設置。

②新館広間東側

奥の柵の中にはタワー型の業務用エアコンが内蔵されています。

③新館広間中

床天井裏には100インチのプロジェクタースクリーンが設置してあり、会議などにもお使いいただけます。

④新館西側広間

ピクチャーレールを使い、絵画などを吊ることができます。

新館の広間は襖を取り外すことも可能で、個別に区切っていただいても構いませんし、大きな一つの空間としてお使いいただくこともできます。

襖を取り払った状態。大きな催し事にも対応できる十分な広さ。

新館全体で70 畳(京間)以上となり、旧館の広間を合わせると100畳近い一つの空間を作ることができます。新館は当初から展示場として設計されているので、天井も高く開放感があります。ダクトレールやピクチャーレールも設置してありますので自由度の高い展示が可能です。

⑤旧館奥座敷

夏のしつらえ、窓を開けると涼風が通る設計。

中庭を見下ろすことができる奥座敷、老松越しに土蔵が覗きます。応接セットを置いての対談スペースとしても好評です。

⑥旧館中座敷

畳を新調したためまだ青みを残している。

⑦応接室

大正レトロな応接間、掛けられている画は結城紬を織る婦人。

和洋折衷で凝った作りの応接間です。現在は漆喰で塗り固めてしまいましたが、建築当時は天井斜面が採光のためのガラス張りでした。

側面のガラスは風通しのために回転させることができる。

以上、一通り二階の会場の紹介をいたしました。使い勝手のよい新館は展示場に、和の雰囲気を演出してくれる旧館はお客様へのおもてなしにと使い分けることもできます。

旧い建屋の場合はあれこれと難が目立つことがありますが、しっかりと手入れが行き届き保存状態は良好です。エアコン(計5台)や洋式に置換済みのトイレ(2ヶ所)は従来の古い建物に不慣れなお客様でも快適に過ごしていただけます。

引き続き、一階部分を紹介します。セキュリティのため詳細な見取り図は公開しておりませんが、見附、応接(座卓6席)、中座敷、奥座敷、茶室をお使いいただくことが可能です。

中座敷から庭を望む。夏は籐むしろ敷き。

奥座敷、応接セットを持ち込んで対談スペースにもお使いいただけます。

坪庭と称される中庭。

土蔵と茶室、廊下は継ぎ目のない一枚板。

六畳の茶室、夏場の為炉は閉じています。

茶室から座敷を望んだところ。

以上、写真を用いて貸会場の紹介をいたしました。写真では紹介しきれない箇所もございますので、実際に見ていただくのがベストです。廣田紬の営業時間であれば、下見は随時無料で受け付けしております。一部屋のみでの使用、打ち合わせ会議などのスポット貸しにも対応しておりますので遠慮なくお問い合わせください。

※貸会場事業は「玄想庵」の屋号で傍系会社である(有)廣幸によって運営されています。

「玄想庵」TEL:075-351-2458 メール:kyoto@gensouan.com

 

後編では具体的な活用事例を紹介いたします。

 

 

 

 

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