本日12月26日で廣田紬の年内の営業が終了します。最終日は一…
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問屋の仕事場から
- 2018.10.03
- キモノファン必携の「着物手帳」2019年版
暮れが迫り手帳の残りページも少なくなってきました。毎年同じ手帳をお使いの方も多いかと思いますが、キモノファンであれば必携の「着物手帳」2019年版を紹介します。
発行元は株式会社PR現代『花saku』編集部、数十年の歴史がある手帳です。発売は10月15日(日)を予定、詳細は専用Webページから確認することができますが、さっそくレビューしていきたいと思います。
まずサイズ、A6版(155×110mm)と呼ばれるちょうど扱いやすいサイズで、これは身近なところではパスポートと同じサイズになります。ポケットサイズではスペースが足りないという人向けに、携帯性とのバランスを重視したものです。厚みは1センチほどで、気にならない重量です。
全212ページのフルカラー印刷、メインとなるページはは見開きで一週間の予定が見通せるものです。そして月の初めのページに月間カレンダーが配置されています。有名な各地の神事や和の文化イベントが記載のも着物手帳ならでは。必要十分なボリュームに旧暦や24節気、72候に合わせたきもの合わせのヒントもうれしいところです。
なにより嬉しいのが月間カレンダー共に月曜日スタートベースにしているところです。日本の標準的なカレンダーは配置は土曜日が左側、日曜日が右側に置かれているタイプが多数派ですが、着物手帳は週の始まりが月曜日となっている世界標準の配置です。
実用的なカレンダー機能だけでも十分「買い」ですが、「着物手帳」と銘打っているだけあって、着物生活に関する豊富な情報が盛り込まれています。
染と織の産地 、着物の各部名称 、仕立て寸法早見表、私の寸法表 、衣替えカレンダー、きものTPO 、半衿の縫い付け方等々・・・日々のきもの生活に寄り添ってくれる情報が満載です。
①②染と織の産地 東日本/西日本
③きものの名称
④寸法早見表/私の仕立て上がり
⑤衣替えカレンダー/きものTPO
⑥半襟の縫い付け方
⑦二四節季
⑧今月のおぼえがき
⑨各種早見表
簡単にインターネットで情報を引っ張って来れる時代でもありますが、印刷物になっているとやはり安心感があります。とくに④個人的な寸法の情報や、⑧今月のおぼえがきは着物手帳ならではの便利な項目です。
さらに見返しの部分には日本の伝統色の色見本が掲載、日本古来の色文化の豊かさについ見入ってしまいます。
みていて飽きない色見本、日本の伝統色に加えて襲色目(かさねのいろめ)まで掲載
今回発行の2019年Verの表紙、背景に使われている柄は「型絵染工房 彩苑」澤田 麻衣子さんによるもの。廣田紬でも型絵染の帯として制作いただいた柄が散りばめてあります。新鮮でさわやかな表紙をはじめ、季節に応じたそれぞれの柄で12ヶ月を彩ってくれます。実際の生地に染め上げたものですので、生地感もそのまま表現されています。
毎年採用されるテーマ、デザインは様々な方面からの協力となっており、歴史の長い手帳だけあってコレクションされる方もいるほどです。
機能的なカレンダーに加えて着物にまつわるお役立ち知識が散りばめられた着物手帳2019、着物ファンだけではなく、和のお稽古事をされている方にも必携のアイテムになることでしょう。印刷数量が限定される季節商品でもありますので、気になる方は早めにお求めください。
※着物手帳 2019は廣田紬では直接販売はしておりません。書店や文具店等で直接お求めください。