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問屋の仕事場から
- 2020.12.16
- 結城紬に合わせるべき帯とは
最高級のおしゃれ着物である結城紬、それに相応しい帯とはどのようなものでしょうか。
販売店の方からは「お客様が結城紬を買われたのだけど、それに合わせる何か良い帯はないか」、催事の会場で消費者の方からは「紬(織りの着物)には織り帯は無粋かしら」等、様々な相談が寄せられます。
結城紬の着物は大変高価ですが、別にわざわざ価格に合わせて特段に高価な帯をしめる必要はありませんし、織り着物には染帯を締めなければならないルールもありません。
おしゃれ着なのですからコーディネートバランスさえ合っていれば誰も文句は言わないのです。
昨今ではインスタグラムをはじめとするSNSでも様々なコーディネート提案がされていますし、販売店によるコーデイネートも盛んに行われています。
廣田紬では紬に合わせる帯として、型絵染や紅型などの染め帯をはじめ、織りの工芸帯の提案してきました。
いくつか紹介させていただきしたが、実に様々な組み合わせが可能です。
西陣織をはじめとする織り帯も素敵ですが、オススメしたいのがやはり染め帯、どうしてもシンプルな柄や単彩な色目になってしまう着物に鮮やかな彩りを添えてくれます。
今回紹介した商品以外にも手書き友禅はもちろん、型絵染、絞りなど様々な染め帯があります。
着物1枚に対して帯3本という言葉(帯屋さんの売り文句?)がありますが、3本もコーディネートが必要になるのは幸せなことではないでしょうか。様々な種類の染め帯の中から、結城紬を引き立てるセンスの良い帯を見つける楽しみ、ワクワクしてしまいます。
デザインが決め手になるのはもちろん、技法にこだわるのもよし、季節感に合わせたものでも。
現代ではエルメスのセーターを着てユニクロのズボンを履ことも往往にしてありますが、結城紬を着る方はやはり帯にもこだわりがあるはず。
世界一高価な絹織物でありながら、控えめで主張することのない結城紬。センスの良い帯でさりげなく引き立てるのが粋なのです。
そんな素敵な染め帯を廣田紬はこれからも提案し続けて参ります。