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問屋の仕事場から

2017.06.27
別誂え可能なオリジナルの久米島紬

格子模様の久米島紬

全国の紬の原点ともいえるのが久米島紬です。はるか14世紀末ごろに明の技術を取り入れたところから始まり、年貢として琉球、奄美、薩摩を経由して本土に伝播、様々な技法に影響を与えたからです。その風合いは紬のお手本ともいえる素晴らしいもので、ファンを魅了してきました。

廣田紬ではその久米島紬を別誂をすることができます。

廣田紬が久米島紬を扱いだしたのは現地への渡航にまだパスポートが必要な時代でした。久米島紬という認知度も低く、お客様の中には「久留米絣の紬ですか」と間違われる方もいらっしゃったほどです。それまでに培った結城、大島の技術を手ほどきし、久米島でモノづくりを始めました。廣田紬オリジナルの久米島紬が作られるのは安田英子さんの工房です。

齢80になる安田さんは久米島紬の達人、お姑さんから手ほどきを受けた腕は組合でも一目置かれる存在です。

久米島紬の特徴であり魅力の一つは100%自然染料であるということ。島に自生する草木、大地の泥によって染めあげられます。

庭木と安田さん

草木染は思いがけない色が出たり、失敗することもある。それが醍醐味と安田さん。

植物染料に使う木

自宅の裏に自生する植物はすべて染料として使えるもの、時には山に入り、自ら鎌で木の皮を剥ぐ。

樹木の枝

採集した樹木は細かくチップにして煮出す。

染料の入った窯

グール(サルトリイバラ)の根から抽出した染料、年季の入った釜で炊かれる。

染められた糸

染め上げられた紬糸、ユウナ(上)、クルボー(下)を使い染められてる。

染められる糸は理想の久米島紬を作れるように廣田紬で厳選したしたものを支給しています。安田さんの手によって織られた久米島紬は組合の検査でもどうすればこんなにうまく作れるのかと不思議がられるそうです。その風合いも紬好きを唸らせる一級品です。

 

糸を巻く安田さん

糸を木枠に巻く作業「こういうことは主人のほうが上手いのよ」 と安田さん。

その織りたての商品がこちら。

久米島紬の無地

優しいグレーは琉球椎を使用したもの。

久米島紬にしては珍しいクズシ柄、さらに希少な広巾の男物です。織り出しには本場久米島紬と横絣が入れられており、これは組合員以外が使うことができない久米島紬の証です。

廣田紬オリジナルの久米島紬は、組合を経由しない特別な流通ルートのため、組合の証紙、伝統マークは貼られず、県営検査の合格証が付与されます。

 

久米島紬の証紙

 

在庫がほとんど払拭している為、過去の見本帳をから紹介をしていきます。組合の商品が伝統的な絣柄を多用しているのに対して、安田さんの商品はシンプルな無地、縞、格子柄が中心です。

久米島紬の生地見本

無地 安田さん自身が山に入って収穫した植物から染められる

久米島紬の生地見本

格子柄、広巾の男物も作成が可能。

久米島紬の生地見本

縞柄 好きな縞割で久米島紬を作ることができる。

久米島紬のハギレ

 

達人、安田英子さんが精魂込めて丁寧に作る久米島紬、限られた反数しか織ることが出来ないため常に在庫希少な状況です。すでにバックオーダーを抱えているため納期は要しますが別誂えが織りあがってきたその喜びは格別です。

是非一度ご相談ください。

産地にはなし得ない発想のデザインが可能な廣田紬の久米島紬。

 

廣田紬にご興味をお持ちくださった方はこちら
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