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問屋の仕事場から

2022.04.04
4Dbox PLANSによる先染め織物シュミレーション

廣田紬では織物デザインソフトウェア4Dbox PLANSを導入しており、お客様の別注シュミレーションをすばやく効果的に行うことが可能になっています。

 

令和の時代でもベストはアナログ手法

廣田紬においてはこれまで制作してきた過去の見本帳をお客様にご覧いただき、その中からお好きな色で別誂することが可能です。実際に織りあがった生地を直接見ていただくことで、イメージを外すことなく別誂を行なっていただきます。

例えば結城紬においては縮織を含めても数百という膨大な無地色サンプルがあり、選んでいただいた色を再現することができます。生地の色は経糸、緯糸の組み合わせ、糸の形状、織り密度などによって決まります。カラーチャートからRGBを指定するだけでは再現することはできず、やはり実物があることが一番なのです。

現物のリピート作成のため、作り手側とのコミュニケーションもシンプルで確実性が高く、これからも引き続きアナログで昔ながらの手法は継続してまいります。

参考:廣田紬ならではの無地の誂え結城紬

 

高精度の織物デザインシュミレーションが必要

再現したい織物の現物があれば言うことなしですが、縞や格子デザインは無限の組み合わせとなります。

オリジナルデザインが欲しいとなると、illustratorなどで簡単なスケッチをすることになりますが、織物は経糸と緯糸が立体交差しながらできていますので、シュミレーションはどうしても限定的なものとなります。さらに糸の形状や特性、織組織や密度などの条件を加味する事は出来ません。多ロット商品や結城紬のような高額品になると失敗は許されず、正確なシュミレーションが必要です。

PLANS(Textile)、様々なデザイン提案をしてくれるシュミレーションソフト。

そこで織物シュミレーション専用ソフトを使う事で、かなり実態に即した表現が可能となります。導入しているPLANSは織物シュミレーションソフトのさきがけとして長年の実績があるもので、ユーザーの声を取り入れた幾度の改良を経て成熟したものです。

例えば使われている糸の設計、結城紬の無撚糸、丹波布の手紡糸など通常では考えられない手仕事で作られた糸を登録、ケバ具合までシュミレーションに活かすことができます。綾織の複雑なパターン設定、織密度のコントロールする事で、花織や吉野間道といった表現も可能になっています。

各織物に使われている糸を撮影して、糸を登録。

実際の写真から太細、ケバ、撚り具合などの各種データを反映させて糸データを作成。

限定的ながら絣糸の作成も可能。

自由自在な配色替えシュミレーション

PLANSは糸の色変更を行うだけで一瞬でシュミレーションが可能で、納得のいくまで何度も制作が可能です。写真をベースに参考品からのデザインの復元、配色替えを行うことが容易にできます。

手紡の綿糸使う丹波布のシュミレーション画像。

また、経糸の整形後、異なる色の緯糸を打ち込むことで簡単に別バリエーションの制作が可能となります。例えば廣田紬で制作する商品に異なる緯糸を用いて便乗することで、低コストにオリジナル商品を作成することができます。

PLANSでは自動で糸の色変えシュミレーションを提示してくれますので、感覚的に好きなパターンを選ぶことも可能です。

配色パターン、微妙な色の違いを吟味することが可能。

廣田紬で過去の逸品のリバイバルを

過去に作られた逸品を現代のカラーに合うように配色替えすることが可能です。例えば過去に作られた縞帳から、デザインを復元して好きな色に配色替え、リバイバル製品を作ることができます。サンプル生地を送付いただきましたら、組織を分解、基本パターンを作成して柄提案を差し上げます。そうした図案を各産地での生産に活かすこともでき、例えば古い黄八丈の縞帳からデザインを拝借、オリジナル信州紬を作るということも可能です。

月初の展示会の際など、対面でもシュミレーション提案が可能ですので是非ご利用ください。

作れば売れる時代はとうに過ぎ去り、製造にはかつてない効率化が求められるようになりました。この業界は作り手との手書きスケッチレベルでの曖昧なやり取りも多いのですが、コニュニケーションの正確性も求められる時代、作り手とのミスマッチも削減することが可能です。SDGs的な観点といえば俗っぽく思われますが「無駄撃ち」を減らして少しでも完成度の高い商品づくりをしてまいります。

※製造元様におかれましては、本ソフトの導入をアテンドさせていただきますので、弊社までお問い合わせください。本ソフトウェアはIT導入補助金の対象となっており、条件が揃えば大変お得に導入いただくことが可能です。

 

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