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問屋の仕事場から

2023.03.06
韓国の越後上布、ポジャギ展(3月11日)開催のお知らせ

3月11日(土)、韓国の伝統的な布「ポジャギ」の展示会を行います。

ポジャギは何枚もの小さな生地が縫い合わされ、一枚の布にした作品です。朝鮮王朝時代から始まったポジャギは、日本でいう風呂敷、袱紗のような使い方がされていました。素材は麻、絹などが使われ光沢があります。さらに薄手で光を透過しますのでカラフルな生地を組み合わせればまさに「布のステンドグラス」のような美しさです。

その工程は1cmの中に縫い目が5針は入っていそうな緻密な縫いの作業の連続です。大きな作品だと縫製に1年以上かかることもザラで、さらにその素材となる布は、手績みの苧麻、大麻も使われているといいますから恐れ入ります。

まさに手仕事の塊、日本の布でいえば越後上布と同等品となります。

越後上布は着物になり、盛夏しか活躍しませんが、ポジャギはインテリアとして飾るものですので、それが常用、普段使いできるのはとても有意義なことです。

手績みの糸を使った生地、大変美しい麻生地。

韓国でも手績みの苧麻を作る文化は全国的に発達していましたが、今では一箇所の工房のみとなったそうで存続が危ぶまれています。苧麻だけではなく、大麻生地(安東布)を使うものもあり、アンバー寄りの生地との組み合わせも大変美しいものです。

大麻布を組み合わせたポジャギ、幾何学の組み合わせが美しい。

今回はポジャギの展示は「李 京玉」さんによるものです。非売品のみの展示ですのであらかじめご了承ください。

※廣田紬ではポジャギの取り扱いはありません

また、3月11日は廣田紬展示会場にて他の様々な工芸関係のお店が出店されます。従来の呉服、糸へん関係の出店はございませんが、湖東繊維工業協同組合さんなども出店されます。1日限りで心おしいのですが、麻好きの方は是非お越しいただければと思います。

https://www.hachise.jp/event/havefunmachiya2023/index.html

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